エンジンパーツ
75ccマロッシボアアップキット【バリ取り・コーティング済み】
商品の説明
従来のマロッシ68ccシリンダーをボーリングし、75ccにボアアップしてシンコーメタル独特の加工を施しています。
ボーリングの際、独自のデーターにより「最適なピストンクリアランスを確保」し、耐久性をUPしています。
排気量だけでなく1次圧縮がUPするのでトルク感は排気量以上にあがります。
スカート部には新技術による補強を施しますので、ロングクランクにも対応します。
(補強しないとロングクランクの面圧に耐えきれずスカートが割れます。)
さらに「手作業によるバリ取り」「ドライフィルム3500コーティング」
の2点を施したセットです。
コーティングにより最初は動きが渋いです。しっかりとクリアランス形成を行ってください。
キット内容は以下の通りです。
1.コーティング済み49mmボアシリンダー
2.コーティング済み49mmピストン
3.ピストンリング2本(ピストンに装着済み)
4.専用軽量10mmピストンピン
5.G型ピストンピンクリップ2個
6.専用強化ワイドスモールエンドベアリング
7.マロッシ付属エキゾーストガスケット
8.マロッシ付属ヘッドガスケット
9.マロッシ付属ベースガスケット
10.マロッシ付属カーボンリードバルブ
11.マロッシ付属メインジェット#85(丸小)
12.マロッシ付属スタッドボルト2本
■スタッドボルトを逆向きに取り付けるとフランジが割れますのでご注意ください。
■スタッドボルトの短いほうがシリンダー側です。
※必ず専用ワイドスモールエンドベアリングをご使用ください。
※他社製を使用するとピストンピンが破損する可能性があります。
※ボーリングによりスカートのテーパーが少ないので装着が通常のマロッシより難しいです。
ISOリバイブ、ハイパーリバイブ、WJチャンバーと組み合わせてご使用ください。
他のマフラーでは能力を発揮できません。
パワーが出るので通常の安価なオイルでは焼付きを起こします。
最低でも混合用のレーシングオイルをご使用ください。
シンコーメタルオリジナルブレンドオイルはオイルポンプでも使用可能です。
シリンダーコーティングについて・・・
ピストン冷却が厳しい2サイクルエンジンにおいてピストンクリアランスの設定は大変重要になります。
チューンが進むと発熱量が増大しオーバーヒートによる焼き付きが起こります。
それを防ぐためにピストンクリアランスを広くとりますがどうしてもカタカタ音が出てしまうというジレンマがありました。
このジレンマを解決するために開発されたモリブデンコーティングを施します。
最近では高性能エンジンのピストンに純正採用されています。
モリブデンコーティングのなかでも一番高耐久のモリブデン、PTFEを配合したドライコート3500を採用しました。
当店では、本来ピストンのみコーティングするところをシリンダーにもコーティングし、厚みを倍にすることに成功しました。
それによりお互いが擦れあい、機械加工では出来ないレベルの均一なピストンクリアランスを作り出すことが出来るのです。
すでにシリンダーコーティングを施したチューンド車両は高速道路などを使ったロングツーリングにおいてもオーバーヒートに対する安心感などで大変好評をいただいております。
ナラシの仕方
ドライフィルムコートは組んですぐは高圧縮ですが、馴染むことにより圧縮が低下します。
ナラシ後、2次圧縮の再調整が必要になります。
ナラシ初期はクリアランスが極狭のため、低圧縮から始めてすぐには走らずアイドリングで1時間程度回してください。
アイドリングの時、プラグの熱価は#6などにしておくとかぶりにくくなります。
その後も初めのうちは丁重なナラシ走行をしてください。
ナラシ走行のコツは「短めの高負荷を掛ける」です。
300kmほど走行後にコーティングがある程度剥がれていたらナラシ終了です。
(歪み具合により剥がれずに残る場所があります。)
セッティングのコツ
まずは一番大きいメインジェットを取り付けてください。
その状態で走れてしまう場合はさらに大きなメインジェットを購入してください。
カブって走れなくなる番手が見つかったら、2~3番づつ下げていきます。
(プラグの状態は常に確認してください。プラグの問題でカブり続けることがあります。)
普通に走れる番手を見つけたらその番手から下げないでください。
細かい回転数はWRでセッティングしましょう。
メインジェットの番手を下げて回転数を上げるという行為はしないようにご注意ください。