駆動系
2.3丁アップ-精密ハイギア-平歯車(スパーギア)
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商品の説明
ジャイロ用-2.3丁アップ-平歯車-精密ハイギアです。
長年テストを重ね、やっと完成しました。
ジャイロの純正、社外ギアは今まで「斜歯ギア」「ヘリカルギア」が採用されております。
ギアの構造上、必ずスラスト方向に力が掛かります。
なので、アルミを削らないように軸受けにスラストワッシャーが入っています。
ヘリカルギアを採用する理由は、複数の歯車が同時に掛かることで、
ギア鳴りを抑え、また耐久性を向上させるためです。
ただ、スラスト方向へ荷重がかかり、アルミを削るほど力を逃がしていますので、
ジャイロのエンジンパワーから鑑みると、そこに力を捨ててしまうのは非常にもったいないことになります。
エンジンパワー伝達のロス軽減を念頭にチューニングを進めておりますと、
柔センタースプリングも効果が大きいですが、ギアのパワーロスも気になってきます。
そこで、スラスト方向に力が逃げない平歯車でハイギアを製作しました。
平歯車で駆動系のギアを製作すると、ギア鳴り等いくつかの問題が出ます。
何度も設計を見直し、バックラッシュ、転移など歯の形状にこだわりました。
問題を克服するためには純正を超える高精度での製作が必要になります。
試作・テストを繰り返し、社外品や純正品の精度を大きく超えるものになりました。
それによって最小限のギア鳴りまで抑えることが出来ました。
磨耗している純正より静かなギアです。
実際のテストで感じられたことですが、通常ハイギアを入れると、
発進がもさっとすると言われています。
それは、発進時の一番負荷が掛かる時に、スラスト方向へ大きな力が逃げているからであり、
平歯車にすることで、エンジンパワーを逃がすことなく伝達できるので、かなり軽減されます。
また、加速時においても、スラスト方向に逃げる力が減り、パワーロスが軽減されるので、
通常のヘリカルギアの時よりスムーズに加速し、加速感がよくなり、
さらにロスが減った分、最高速も伸びます。
なんともお伝えするのが難しいですが、「スッ」と発進し、「スーっ」と加速しく感覚です。
ギア鳴り低減を重視した純正ヘリカルギアと同等の静寂性をスパーギア(平歯車)で再現するためには、
時計の精密ギアのような精度が必要になりますが、この精度がスムーズな走りを創り出しています。
精密ギアのスムーズな走りはきっとあなたを虜にします。
また、ギア比にもこだわりました。
現在世に出ているジャイロ用の社外ギアは、1丁アップ、2丁アップ、2.5丁アップ(実際は2.8丁)、3丁アップだと思います。
なので、丁度いいところだと思われる、2.3丁アップで製作しました。
2ストジャイロキャノピー後期を基準として、一覧にすると以下のようになります。
(スピードは最高速が60キロだとしてエンジンパワー不足を無視した理論値)
通称 | 歯数 | 減速比 | 増減率 | スピード | |
---|---|---|---|---|---|
4ストジャイロノーマル | 12T | 49T | 4.083 | 86.66% | 52km/h |
1丁ダウン(UPギア) | 12T | 47T | 3.916 | 90.34% | 54.21km/h |
2ストキャノピーノーマル | 13T | 46T | 3.538 | 100% | 60km/h |
1丁アップ | 14T | 45T | 3.214 | 110.09% | 66.05km/h |
2丁アップ | 15T | 44T | 2.933 | 120.63% | 72.38km/h |
2.3丁アップ(今回製品) | 15T | 43T | 2.866 | 123.43% | 74.06km/h |
2.5丁アップ(実際は2.8丁) | 16T | 44T | 2.75 | 128.67% | 77.20km/h |
3丁アップ | 16T | 43T | 2.687 | 131.66% | 79.00km/h |
このように、発進負荷を軽減しつつ、加速感がよくなり、必要な速度域まで最高速が伸びる、
丁度いいギア比を選択した平歯車の精密ハイギアになっております。
このジャイロ用ハイギアはあなたのジャイロをスムーズな走りに変える為に開発されました。
あなたのジャイロの条件がそろったとき、あなたはきっと笑顔になっていることでしょう。
● このハイギアは2ストのキャノピー・UP・X後期用です。初期・X中期エンジン(LSDタイプ)には取付できません。
● ギアの組み替えは3,000円で行えます。
● 組み替えをご依頼の場合はデフギアを送付して頂く必要があります。